メルセデス・ベンツのディーゼル車日本でもサービスキャンペーン実施へ~独の大手自動車5社 不正カルテル問題報道~BMWグループの声明

メルセデス・ベンツのディーゼル車日本でもサービスキャンペーン実施へ~独の大手自動車5社 不正カルテル問題報道~BMWグループの声明

こんにちは!
evening_skyです。

先日からディーゼル関連の報道が騒がしいです。

まずはベンツが本国でディーゼル車300万台のサービスキャンペーンを実施すると報道がありました。


ただし日本では規制に差異があるため現時点では対象外とするとのことでした。

ダイムラーのディーゼル300万台サービスキャンペーン、日本では実施しない
メルセデス・ベンツ日本は、ドイツ・ダイムラーが発表したディーゼル車300万台のサービスキャンペーンについての概要と日本での取り組みを発表した。

ダイムラーは、欧州での300万台以上のディーゼル車両への自主的なサービスキャンペーン実施と、新しいディーゼルエンジンの市場投入を決定したと表明。

今回のサービスキャンペーンは、ヨーロッパのみで実施する。現時点では日本を含め、他のマーケットでは実施しないとしている。日本に導入されているディーゼルモデルは欧州仕様とはソフト、ハードまたはその両方が異なり、欧州と日本では規制に差異があるため現時点では対象外とする。

今回のサービスキャンペーン対象モデルは、2011年以降に欧州で販売されたメルセデスベンツのディーゼル車のほぼ全て(Euro5、Euro6対応モデル)。

ダイムラーは現在、排ガス不正疑惑でドイツ・シュツットガルト検察当局から捜査を受けており「捜査中につき、捜査内容についてのコメントを控えているが、ディーゼルエンジンへの信頼強化のために、今回の措置の実施を決定した」としている。

規制の違いがあるにせよ日本だけ対象外とすると日本の顧客軽視などと反発がでてくるんじゃないかなあと少し心配していたら、

ダイムラーのディーゼル車300万台サービスキャンペーン、一転して日本でも実施へ

メルセデス・ベンツ日本は、ダイムラーが実施するディーゼル車の無償修理を日本でも実施すると発表した。

ダイムラーは7月18日、ディーゼル車300万台についてNOx排出量を減らすため、ソフトを改修するのサービスキャンペーンを実施すると公表。この措置は欧州に限定したもので、ハードやソフトが異なるほか、規制も違うことを理由に、日本を含む欧州以外では実施しないとしていた。

一方で、欧州以外の地域の当局や消費者から無償修理しないことに対する多くの問い合わせがあった模様だ。

日本法人のメルセデス・ベンツ日本は、ダイムラーから「日本でも欧州と同様の対応を行っていくとの連絡を受けた」とし、日本で販売しているディーゼル車についても無償修理を実施する予定。ダイムラー社内でも対応に追われ混乱していると見られる。

また「引き続きダイムラーから情報を収集し、詳細が判明次第、情報を提供していく」としている。

日本でも一転して欧州同様にサービスキャンペーンを実施するとの報道がありました。
どういう経緯なのかわかりませんが、ちょっと下手打った感じですね。。。

ブログ仲間のDer beste!さんも記事にされています

ジャーナリストの清水和夫氏も投稿されていますが、

ディーゼルのサービスキャンペーンやリコールと聞くと、VWのディーゼルデフィート問題をやはり想像してしまいますよね。。。

メルセデスの場合は、理由はモード(有害なエミッション)とRDEの乖離を小さくするためとのことで区別する必要はありそうですが。

更にドイツの独有力誌シュピーゲルがVW、アウディ、ポルシェ、BMW、ダイムラーの5社が長年にわたって製造コストを抑えるために不正なカルテルを結んでいたという報道がありました。

独の大手自動車5社 不正カルテルか 独メディア報道

フォルクスワーゲンやダイムラーなどドイツの大手自動車メーカー5社が、長年にわたって製造コストを抑えるために不正なカルテルを結んでいた疑いがあり、ディーゼル車の排ガスの不正な操作もカルテルがきっかけになった可能性があるとドイツの有力メディアが伝えました。

ドイツの有力誌シュピーゲルは21日、フォルクスワーゲンやダイムラー、BMWなど大手自動車メーカー5社が1990年代から下請け企業の選択や部品の購入価格などについて、多くの作業部会を設けて話し合うことでコストを抑制してきたと伝えました。

シュピーゲルは、こうした内容はフォルクスワーゲンが独占禁止当局に提出した文書に記載されていたとして、戦後ドイツの最大級のカルテル事件に発展する可能性があるとしています。

このうちディーゼル車の排ガス処理技術の作業部会では、排ガスに含まれる有害物質を浄化するための尿素水のタンクの大きさを協議し、コストを抑えるために小型のタンクを採用することにしたとしています。このため、尿素水を節約するために排ガス試験のときだけ浄化機能をフル稼働させて基準を満たす一方、路上での走行時には機能を低下させる方法が生み出された可能性があるということです。

報道についてフォルクスワーゲンはNHKの取材に対し「臆測の記事にはコメントしない」と話しています。

メーカーの公式なコメントがほしいなと思っていたら、BMWが先んじて、断固否定する声明を発表しました。

ディーゼル報道に関するBMWグループの声明
BMWグループは断固として非難を否定 BMW独自の技術は実路走行での排出ガスを確実に低減

BMWグループは断固として非難を否定
BMW独自の技術は実路走行での排出ガスを確実に低減

BMWグループは、現在の報道を見て、最近の主張に関する自らの立場を明確にすることが必要になったと考える。

当社の信条として、BMWグループの車両は不正な処理を施されておらず、個々の法的要件に準拠している。もちろん、これはディーゼル車にも当てはまる。このことは、国内および国際レベルでの関連する公的調査の結果によって確認されている。

BMWグループの販売するEuro 6ディーゼル車はAdBlueタンクが小さすぎるために排出ガス処理が適切に処理されない、という非難に対し、BMWグループは断固として否定する。

BMWグループが用いる技術は、市場の他のシステムとは明らかに異なっている。われわれは、最高の排出ガス処理システムを提供するために競争している。他メーカーとは異なり、BMWグループのディーゼル車は、排出ガスを処理するためにさまざまなコンポーネントを組み合わせている。排出ガス処理のためにAdBlueによる尿素噴射(SCR)を使用する車両は、NOx吸蔵触媒コンバーターも用いている。この技術の組み合わせにより、当グループは排出ガスに関するすべての法的要件を満たすとともに、実路走行での非常に優れた排出ガス性能も達成している。すなわち、BMWグループのEuro 6ディーゼル乗用車のソフトウェアをリコールまたはアップグレードする必要はない。

加えて、これら2つのシステムは、排出ガス再循環装置と相まって、より少ない量のAdBlue噴射しか必要とせず、その結果、他メーカーと比べてAdBlueの消費量は非常に少ない。これにより、タンクサイズの最適化が可能になるとともに、実路走行条件での非常に低い排出ガスレベルも達成している。さらに、BMWグループのディーゼル車は、モデルによってタンク・リッドまたはエンジン・フードから容易にAdBlueを補充することができる。BMWグループの車両を所有するお客様は、AdBlueの充填レベルの低下について繰り返し通知され、これが無視されると、車両はやがて使用できなくなる。

AdBlueタンクに関する他メーカーとの協議の目的は、欧州で必要な貯蔵インフラの設置であったと、当グループは考える。

加えて、BMWグループは、適切なEuro 5ディーゼル乗用車のソフトウェアのアップグレードを自主的に無償で行うことをお客様に約束している。このアップグレードは、過去数年間に現場で得た知識を取り入れて、排出ガスのさらなる改善を実現するためのものである。私たちは、これが地方自治体と業界を含む包括的な共同対策計画の一環であると考える。その目的は、2017年8月2日に「ディーゼル・サミット」が開催される状況の中、一律に走行を禁止することなく都心部の大気の品質をより改善することである。

といっ力強い声明をだしてきました。
ちょっと気になるのは、Euro 5ディーゼル乗用車のソフトウェアのアップグレードを自主的に無償で行うことをお客様に約束とのことで、
日本のモデルはEuro5、Euro 6どちらに対応しているんでしょうね?いずれ発表があるんでしょうか?
※(追記)Der beste!さんよりコメント頂き日本に導入されてるはEuro6のみではとのことで日本モデルは特に何も対応無さそうですね♪

今後他メーカーがどういった声明をだしてくるか注目したいところですね。
スルーするかもですが^^;

それでは、また!



studie

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By Der beste!

    こんにちは!毎度ご紹介ありがとうございます^^

    BMWの公式声明、力強いですね。過去の経緯を見る限り、BMWは白である可能性が高いと個人的には踏んでいます。
    http://b8a4avtof30320dmspo.blogspot.com/2017/07/bmw-vw.html

    日本に正規輸入されているものは、おそらくEuro6のみだと思います。BMWが日本にクリーンディーゼルを導入したのは2012年ですが、その時点で日本の排ガス規制はポスト新長期が適用され、NOxなどの規制値はEuro6でないとクリアできなかったはずですから。
    拙著ですが、こちらにまとめてあります→https://b8a4avtof30320dmspo.blogspot.jp/2015/01/blog-post_31.html
    (リンクばかりで申し訳ございませんm(_ _)m )

    ちなみにEuro6の適用は2014年9月からリリースされる新型車(ニューモデル)が対象となるところ、BMWは2012年時点から先取り適合させていたようです。ディーゼルに対して世論が甘い時代に企業努力で環境親和性を高めていたことから考えると、BMWが力強く声明を出したのも分かりますし、なによりその声明を信頼する根拠たり得るのかな~って思ったりしています。

    • By evening_sky

      Der beste!さん、こんばんは!
      コメントありがとうございます^^
      リンク先読ませて頂きました。流石分かりやすいです!
      なるほど、日本導入はEuro6のみですか。疑問が溶けてよかったです^^
      記事追記しておきますね♪
      ありがとうございます^^
      何にせよBMWの強気な声明は心強いですね!
      またよろしくお願いします^^

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