日産「セレナ」試乗中自動ブレーキ作動せず事故って書類送検のニュースについて感じたこと
こんにちは!
evening_skyです。
先日、日産「セレナ」試乗中に自動ブレーキ作動せず事故が発生しディーラー店長と営業、ドライバーが書類送検されたニュースが結構話題になっていたので知っている方も多いのではないでしょうか。
自動ブレーキ作動せず事故 日産販売店長ら書類送検 千葉県警、全国初
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/401244
運転支援機能を搭載した日産のミニバン「セレナ」を試乗した客にブレーキを踏まないよう指示して事故を起こしたとして、県警交通捜査課と八千代署は14日、八千代市内の日産自動車販売店の店長男性(46)と同店の営業社員男性(28)を業務上過失傷害容疑で、試乗した客のトラック運転手男性(38)を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、千葉地検に書類送検した。運転支援機能付き車両の公道での試乗事故は全国初。書類送検容疑は、営業社員男性は昨年11月27日午後4時50分ごろ、セレナの試乗に来たトラック運転手男性の助手席に同乗。店舗近くの八千代市大和田新田の市道で、アクセルやブレーキ、車線保持などの運転を支援するクルーズコントロール機能が危険を検知して自動停止すると誤った認識のまま、運転手男性に「本来はここでブレーキですが、踏むのを我慢してください」と指示。男性はブレーキを踏まず、信号待ちしていた乗用車に衝突。乗っていた30代の夫婦に全治2週間のけがを負わせた疑い。
同社ホームページによると、セレナは、高速道路での運転を支援する「同一車線自動運転技術」と危険を察知して自動でブレーキがかかる「エマージェンシーブレーキ」を搭載。交通捜査課によると、本来は車両の単眼カメラで危険を察知して自動ブレーキがかかるが、事故当時は夜間で雨が降っており、追突された車は黒色だった。セレナに故障や異常はなく、同課では「対向車の前照灯など道路環境や天候が重なり、自動ブレーキが作動しないまま追突した」と結論づけた。
3人はいずれも容疑を認めている。営業社員男性は「過去数回、試乗時に運転支援機能のクルーズコントロールを設定していたところ停止したので、試乗時も停止するものと誤認したまま指示した」と話している。営業社員男性は試乗中、クルーズコントロール機能を作動させ「時速40キロの設定速度で進行すると停止車両を検知し自動停止する」と説明していたという。
同課によると、同社のマニュアルでは、夜間・降雨時の試乗、一般道でのクルーズコントロール機能の使用を禁じていた。
同課では「自動運転機能は、あくまでも支援システムで限界がある。運転者が機能を理解すべき。警鐘を鳴らすため立件した」と話している。
ディーラーの店長、ブレーキを踏むなと指示した営業に加えて試乗したドライバーも書類送検対象になりました。
今回の件、ディーラー側の意識の低さが招いた事故だと思います。
自社の製品についてしっかりと理解するのは命を預かるクルマを販売するディーラーとしては
当然のことでプロパイロットや自動ブレーキに関してしっかりと理解、教育、学習して販売していたのか疑問です。
いきなり追突された30代の夫婦はほんと災難としかいいようがないですね。。。
セレナはミニバン世界初の高速道路 同一車線自動運転技術などで話題になっていましたよね。
プロパイロットがあれば、高速道路の運転がもっと楽しくなる。
高速道路 同一車線自動運転技術。
http://www2.nissan.co.jp/SERENA/point_propilot.html
高速道路での、単調な“渋滞走行”と長時間の“巡航走行”。
セレナのプロパイロットは、この2つのシーンで、ドライバーに代わってアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御。
高速道路の運転で感じていたあのイライラやストレスが大幅に減るので、家族でのロングドライブが、これまで以上に楽しみになります。
車線をキープしてくれる機能は新型5シリーズでG30で新搭載されたレーンコントロールアシストと同様のものですね。
BMWでもACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)機能があり、私も良く利用していますが、夜や天候の悪い時、クルマの種類によっては自動ブレーキ効かないことがあるので効かないことを想定していつでもブレーキを踏めるように注意を払っていますが、この試乗時は、雨が降っており、追突された車は黒色で単眼カメラが前方のクルマを判断できなかったんでしょうね。
それにしても「本来はここでブレーキですが、踏むのを我慢してください」と指示したそうですが、あくまで止まらないこともあると想定してブレーキには足を載せておいてくださいとか、最低限伝えるべきだと思いますし、自動ブレーキへの過信、教育や知識不足が招いた事故だったと思います。
国土交通省もこの事故を受けて注意を促しています。
【重要なお知らせ】
現在実用化されている自動車の「自動運転」機能は、「完全な自動運転」ではありません!!
運転者が責任を持って安全運転を行う必要があります。https://t.co/jn9r8P9NDW— 国土交通省 (@MLIT_JAPAN) 2017年4月14日
自動運転にはレベル1からレベル4まであり現時点で実用化されているのは「レベル2」の準自動走行と呼ばれていますが、
一般的な人には自動運転って一括りに捉えてしまうでしょうし、今回のことで現在の自動運転機能はあくまで支援システムでドライバーはそれを理解し注意を払って運転するということを意識擦る必要があると認識が少しは広がったんじゃないでしょうか。
新型5シリーズではドライバーが方向指示器を操作すると車線変更を自動で行う機能も搭載ありますが(海外モデル)、日本モデルでは初期には見送られたのですが、今回の件でまたしばらくは搭載してこないんじゃないかって気がします。。。
今回の件はあくまで販売現場の問題(プロモーションにも問題があったかもしれないですが)、自動運転機能の開発への規制が厳しくなったりしないといいのですが。。
私も今回の件でACC利用時はあくまで運転支援という位置づけで今まで以上に注意しながら走行しようと思いました。
自動ブレーキを過信せず止まらないかもしれないという「かもしれない運転」ですね。
それでは、また!
ブログ関連記事:
テスラの電気自動車ではなくBMW 330eをすすめるBMW USAのCM「Waiting」「Wait or Drive」がちょっと大人気ないか^^;
COMMENTS & TRACKBACKS
- Comments ( 4 )
- Trackbacks ( 0 )
evening_skyさん、こんにちは〜
自動運転と呼びだした人(マスコミ?)にもペナルティー課したいところです。
勿論一番悪いのは理解が足りていなかった販売員でしょうけれど、言葉の先入観が理解を妨げたというか誤解させた可能性もあるでしょう。
前車及び車線追随支援システムなど正しい言い回しもあったと思うのですが。
この機能、安易な言葉だけが一人歩きしている感がありますね。
あっきろさん
こんばんは!
いつもコメントありがとうございます^^
確かに自動運転ではなく運転支援が適切ですよね。。。
セレナはカーオブザイヤーでも脚光を浴びてましたし、マスコミが持ち上げたり影響は大きかったかもですね。
今回の事故で自動運転って言葉が独り歩きしなくなるとよいですね^^;
またよろしくお願いします!
こんにちは~(^-^)/
気になる事故ですね~必ずこう言う事故が発生すると思ってました。
この領域はまだまだ未熟な領域なので、安全とか、自動と言う言葉を使う事自体、厳しい様ですがメーカー、その他業界関係車は慎むべきですね。
そもそも、センサー、カメラ、コンピューター、プログラムで構成されているだけですから、スマホやPCの様に何時でもフリーズしたり、期待しない反応しますからね~
メーカーも何の為に、この昨日をユーザーに活用して貰うのか良く考えて欲しいものです。
そうでないと、車を売る為の単なる技術開発だけになってしまいますね。
とのワンさん
こんにちは!
コメントありがとうございます^^
今回の事故死傷者がでなかったのだけはなによりでした。
自動運転という言葉が独り歩きしている感じですね。。
運転補助・支援ぐらいが今の段階では合っている感じですね。
テスラも事故で結構バッシングされていましたが、
自動運転を追求する上で確かに技術追求だけでなくユーザーへの浸透させ方、心がけまで含めて力を入れていってほしいですね
またよろしくお願いします!