BMW3シリーズGT(グランツーリスモ)[F34]後継モデルなしで廃止・生産終了へ。売れなかった原因は?
こんばんは!
evening_skyです
鳴り物入りで登場したBMW3シリーズGTですが、とうとう生産終了で廃止だそうです・・・
ブルームバーグやBMWBLOGが報じています。
ブルームバーグによると世界的な景気冷え込みと解決の兆しがなかなか見えない貿易摩擦に対処し、コストを削減する目的でBMWは一部モデルの生産を打ち切るとのことで、売れ行きの芳しくない「3シリーズ グランツーリスモ」について、後継モデルを生産しないことも決定したと報じています。
2018年通期は中核の自動車部門の売上利益率(ROS)が7.2%と、前年の9.2%から低下し、これまで保っていた8-10%のレンジを割り込んだそうでモデルを絞り込んで利益率を確保する方向に舵を切った感じですかね。
bmwblogでも同様にBMW 3シリーズグランツーリスモはもはや意味をなさないので廃止とのキツめのタイトルで記事UPしています。
最近の投資家発表会で、「現世代のBMW 3シリーズGran Turismoの後継モデルは開発されない」と発表されたそうでデビュー以来、BMW 3シリーズグランツーリスモはワゴンでも、クロスオーバーでもない中途半端でファンキーなハングバックボディスタイルを身に着けており、それが何になりたいのかよくわからないと書かれています。。。
ユーザーにも受け入れられていなくて売上高の低さにつながっているとのことで3シリーズの新世代デビューとともにBMWはラインナップからGran Turismoをなくす予定とのことです。
個人的には日本でもほとんど見ないですし、3シリーズとの違いやメリットをユーザーに訴求できていないので淘汰、廃止も致し方ないかなと思います。
日本だけでなく世界的にも全然売れてなかったようですね。
何故ここまで売れなかったのかなあって考えてみるとまずは価格ですかね。
BMW3シリーズGTの価格は
■320i Gran Turismo M Sport 672万円
■320d xDrive Gran Turismo M Sport 727万円
と
F30型BMW3シリーズセダン価格が
■320i M Sport 583万円
■320d M Sport 608万円
と比べると荷室が広かったりとメリットはありますが100万高いメリットをユーザーに訴求できなかったんだろうなって感じます。
実質値引きは大きく支払総額は同じくらいだったかもしれませんが(汗
ユーティリティー重視なら3シリーズツーリング(F31)という選択肢もありますし。
更に新型3シリーズ(G20)は最新の装備や高い次元の走りを実現して
■320i M Sport 583万円
■330i M Sport 632万円
と戦略的な価格設定ですから3GTを作っても売るのは厳しいでしょうね。
また価格的にBMWの新型X3が
■xDrive20i M Sport 705万円
■xDrive20d M Sport 730万円
とほとんど変わりませんし、広いリアシートとかほしければ5シリーズセダンももう少し上乗せすれば狙えます。
なのでそれなら大多数の人は3GTよりX3の方選びそうですね。
あとはデザイン的にリアのお尻がズングリした感じも好みにもよりますがスタイリッシュとは言えずちょっと違うかなあって感じた方が多かったのかもしれませんね。
BMW3シリーズグランツーリスモが出たときはエアブリーザーを最初に搭載したモデルでしたし、速度に応じて、自動で上下する可動式リアウィング(スポイラー)の「アクティブリアスポイラー」は個人的には結構挑戦してるなあって思っていまいた。
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一度3シリーズグランツーリスモは点検時代車で借りたことがありましたが、居住性は確かに広いなあとは思いましたがスペースは4シリーズGCでも特に不便をかんじていないのでほしいとは思いませんでした。
一時期は4シリーズグランクーペと統合されるという話もありましたが、4GCはデザイン重視、3GTはラグジュアリー性やスペース重視と相容れない存在だったので統合も難しいとの判断だったのでしょうね。
正直次期4シリーズグランクーペはユーティリティなどは無視して引き続きスタイリッシュ路線を選んで欲しかったのである意味ちょっとホッとしたという気持ちもあります。
不人気車だと買取や下取り、残価率も高くないので残価型ローンも高く設定できないというのもキツイですね。
BMWは車種バリエーションを増やしすぎだろって意見もあるかと思いますが、ここまで増やしたのはメルセデス・ベンツなど他メーカーが増やしているので致し方ないとは思います。
3シリーズグランツーリスモは販売台数テコ入れでディーゼルモデルが追加になったりもしましたが好転することもなく営業マンにとっても3GTはかなり売り辛い車種だったのではないでしょうか。
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同様に6シリーズGTなども全く見かけませんが今後GTモデルは消滅の方向に向かっていきそうな感じがしますね。
広い空間という魅力はありますが、あえて3GTを選ぶのには決めてを欠くというのが市場での3シリーズグランツーリスモへの評価なのかもしれません。
現行オーナーの方は多少複雑な気持ちでしょうが希少性が上がりますので長く大事に乗られると良いのではないでしょうか
BMWとしては新型車開発には高い研究開発費が掛かるのでモデルの廃止は痛いでしょうが、この車種が無くなっても新型3シリーズの完成度が高く製品訴求力が非常に高いので新型3シリーズを売りまくって損失を補填したいところでしょうね。
長年メルセデス・ベンツCクラスの後塵を拝していましたが今年のBMWはDセグメントでCクラスに勝つことができるのではと期待しています^^
それでは、また。
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